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新選組血風録 (テレビドラマ) : ウィキペディア日本語版
新選組血風録 (テレビドラマ)[しんせんぐみけっぷうろく]

新選組血風録』(しんせんぐみけっぷうろく)は、司馬遼太郎同名の短編小説集を原作とした連続テレビドラマ。現在までに以下の3作品が製作されている。
# NET(現テレビ朝日)製作、1965年から1966年にかけて放送の作品
# テレビ朝日製作、1998年放送の作品
# NHK製作、2011年放送の作品
本記事ではこれらを一括して扱う。
== 1965年版 ==

1965年7月11日から1966年1月2日まで毎週日曜日21:30 - 22:30に、NET(日本教育テレビ、現テレビ朝日)系で放送された。全26話のモノクロ作品。
1960年代のモノクロ作品で、全話ビデオソフト化され、DVD化もされている。俳優は東映所属の俳優だけではなく、劇団くるみ座東京芸術座などから起用している。土方歳三を演じた栗塚旭、沖田総司を演じた島田順司、斉藤一を演じた左右田一平は彼ら3人を主要キャストで起用した『俺は用心棒』も制作・放送されシリーズ化された。有志のファンによる上映会も1979年から20年近くにわたって続けられ、ゲストには当時のスタッフ・俳優が参加していた。
司馬の原作以外にオリジナルのストーリーも含まれている。原作にはない新選組の没落と近藤の死もあり、最終回は箱館戦争での土方の死となっており、『燃えよ剣』の要素もある。それらオリジナル脚本は結束信二によるもので、リリカルな描写が目立つ。なお、男色を題材とした「前髪の惣三郎」は、同性愛の話をテレビドラマで扱うことが当時は難しく、扱われていない。当初、司馬遼太郎は東映によるテレビドラマ化に難色を示していた。東映が映画化した『新選組血風録 近藤勇』の改変に不満を持っていたためだった。それを説得するため、プロデューサーの上月信二は土方歳三に扮した栗塚旭と共に司馬へ挨拶に行くと、それを見た司馬が「土方そっくりや!」と絶賛し、ドラマ化が決定した。
脚本を担当した結束信二の墓碑には、司馬の筆による「結束さんは人生をよき景色としてみていたすばらしい心のもちぬしでした」の言葉が刻まれている。
1970年には、ほぼ同じスタッフと主要キャストで土方歳三を主人公とした『燃えよ剣』が制作されている。また栗塚主演の時代劇『俺は用心棒』でも島田は沖田総司を演じている。島田は後にドラマの体験談を語った『わが青春の沖田総司』(新人物往来社1977年)を著わしている。
第1話の池田屋の回は同年2月から撮影されており、真夏のシーンのはずの池田屋のシーンで出演者の吐く息が白くなっている。また、池田屋はセットではなく取り壊す予定の建物を使用しており、迫力のあるシーンとなっている。
2004年大河ドラマ新選組!』はこの作品へのオマージュとして、栗塚が土方歳三(山本耕史)の兄の土方為次郎役で、島田が病に倒れた沖田総司(藤原竜也)を匿う植木屋平五郎役でそれぞれ出演している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「新選組血風録 (テレビドラマ)」の詳細全文を読む



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